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豊田元広の旅日記
2006年5月6日 「ネクストで名古屋日帰りの旅」
(ULネクスト・セントレア・桃花台新交通)

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改札に入ると、女性駅員さんがマイク使ってなんか喋ってる。
でもそれが聞き取れなかった。
改札入って正面のトコにあったミューチケット自動販売機で13:20快特の指定券買おうとしたら…



満席



しかも真上にあった案内表示見たら、この快特3両だし!!!
せめてこの時期6両にしてくれと激しく突っ込みたかった。
車掌さんに350円払ってデッキで立ち席、でもよかったんだけど、やっぱ座りたいからさ。
それも一部特別車の特急ではなく、120km/h運転、空港〜神宮前ノンストップの快特に乗って。
とりあえずこの快特を見送り、当初予定していた計画ルートを変更することに。

予定:空港→金山→JR名古屋→大曽根→平安通→上飯田線
変更:空港→金山→大曽根→平安通→上飯田線


さっきの駅員さんは、
「次の13時20分発、全車特別車の快速特急・新鵜沼行きは満席となっております…」
と言ってたんですねぇ。この後の特急と、20分後の快特では金山到着時刻は10分しか変わらないので、
30分後に出る13時50分発の快特・岐阜行き(7両)で金山へ行く事に。


ところで、先に言ったこのモニター式行き先表示、どんな風に表示が変わるか気になりません?


このあと、私の乗る快特が来た時にチェックしてみました。
するとなかなか面白い結果に。

まず、一端、種別・行き先共に、表示が消えて真っ白になります。(他の場合に種別が消えるかどうかはわかりません。ただ、空港特急は、種別表示部分に空港行を表す飛行機のマークがあるので、空港から名古屋方面へ向かう列車の場合、そのマークがいらないのでオールリセットされるようです)

その後、両方共に一本の線が横切って(?)、横切られた跡に新しい行先が表示されます。
なんだか文章で言ってもややこしいので、下にその簡単な動きを再現した画像を用意したので、それを参照してください…(汗)
(注:新しい行き先の表示速度はもっとゆっくりしています)



整備が終わって、早速ミュースカイに乗車。
やたらと新車独特のにおいがするし、4両編成ということで、今回新造された2次車のようです。
ヘッド部分のクロスには「ミュースカイ」のロゴ。いいねぇ、こういうの。

と、発車まで待っていると、続々と空港から帰ってくると思しきお客さんで車内は一杯になります。
そりゃそうだな、GW終盤で、今日帰って、明日一日ゆっくり休んで仕事に復帰しよう、って人も多いんだろうな。

発車直後に流れたチャイムは、先ほど乗った特急のメロディと異なるものでした。
車両で変えてるのかな?と思って後で調べてみたところ、空港行きと名古屋方面行きで使い分けているようです。ちなみに名古屋方面行きで使っている曲は、既に1600系で前から使われていたようです。

連絡橋をわたるときから、先ほどの特急に比べてスピードが若干速い感じがしました。
この辺から既にスピードの違いが出ているってことなんでしょうか。
常滑線区間の一部で120km/h出るって事で、前方のモニターにも注目してたんですが、
110km/hぐらいが表示されるとすぐにニュースとかの案内画面に切り替わっちゃって、
肝心のスピードは例によってほとんどわかりませんでした。

金山で下車。最初ここから中央線に乗ろうとも思ったんですが、
計画をまたまた大幅に変更して、ここから直接名城線で平安通まで行こうと決定。
名城線は、昨年秋ごろ、環状運転1周年を機に、JR東日本で使ってるテイチク製の発メロを、接近メロに使っているという噂を聞いていました。それのチェックも兼ね、金山駅のホームに降り立ちます。

駅には、独特の服装で人気の名古屋市営地下鉄・女性駅員さんが。
しかし直後に、男の駅員さんがやってきて交代してしまいましたorz
だから「4番線の電車は〜、栄・市役所・大曽根方面、名城線右回りで〜す」とかいう放送も聴けず。

私の乗る右回り方面の電車が来る前に、向かい側の2番線に名古屋港行きが来るようです。
そして流れたメロが「twilight」と呼ばれるメロディ(主な使用駅:新宿、府中本町、我孫子など)。
その電車が「ごぉぉーっ!」と来たせいで、こっちの接近メロが確認できませんでしたorz


そんなこんなで平安通。
階段を下りると、既にそこには犬山行き・名鉄300系が待機していました。
転換クロスシートがあります。直通する名古屋市交7000系も同じ設備を備えているとか。
もともとこの路線自体、「名鉄小牧線の延長」の性格が強いため、地下鉄なのに転クロでどーこー、という必要は無いに等しいといって問題ないでしょう。

そういえばね、前に調査した時はまだ上飯田は地上駅だったんですが、味鋺駅付近ではこの新しい地下線を横に見ながら地上の上飯田へと坂を登っていたんですよ。今回、その古い路線部はどうなってるのかな、と調べたところ…

まだ黒々としたアスファルトで、駐車場(今はやりのTimes24だったはず)になってましたね。
この辺はさすが名古屋、と思いましたね。



そして小牧駅に到着。
地下の駅を上がると、すぐ目の前に桃花台線ののりばがありました。
とりあえず乗車記念に、初乗り区間の乗車券を買ってキープしておきました。
と、その券売機の横に、何か貼り紙が。

「桃花台線代替バスを考える会 集会の予定」

普通、路線が廃止されるとなると、「乗って残そう○○線」って動きが強いはずです。
それが実ったのが三岐北勢線(旧・近鉄北勢線)であり、わかやま電鉄(旧・南海貴志川線)です。
しかし、ここではその動きは全く無いに等しいといっても過言ではないのかもしれません。
かつては高蔵寺への延長計画というのもあったらしいんですが、それすら出来ない採算らしいのです。
というか、バスや車でJR春日井・高蔵寺方面へ出る人が殆どのようです。
ちょっと桃花台新交通が不憫でなりません。開業から僅か15年。まるで地方の三セクみたいな扱いです。


土曜の昼下がりとはいえ、小牧駅で電車を待っていた乗客は数えるほどしか居ません。
桃花台方面からやってきた電車からも、数えるほどしか降りてきません。
電車の本数的に見ても、定時隔運転には程遠く、また利便性も必ずしも良いとは言えません。
バブル負の遺産というべきなのか、車社会・名古屋で鉄道が負けた構図というべきなのか…


先頭車は、ゆりかもめなど他の新交通と同様、運転席部分の横にも座席があり乗客が座れます。
違うのは、無人運転ではなく乗務員さんがいるということ。
その運転手さんも、年配の方でした。
と、そこに同じくらいの年齢の作業員さんが乗ってきました。
殆ど人のいない車内で、そのお二人は色々なことを話されていました。
おそらく、開業からずっと、桃花台線を自分の子供のように可愛がってきた仲間なのかもしれません…

途中すれ違った小牧行きの先頭車には、ビデオカメラを持ったお客さんがいたように記憶しています。
途中までは人家も少ない丘陵地でしたが、桃花台ニュータウンに入ると、一気に住宅密集地になります。
しかし横を走る道路の方が活気がいいようです。
普通、新交通システムって静かな運転のはずなんですが、車両もやたらガタガタいいます。
先ほどのお二人が話していることを聞くに、普段は使ってない車両だかららしいのですが、
やはり整備にも…ということなのでしょうか…

そんなこんなで桃花台東。
中部の駅100選にも認定された、↓写真の折り返し設備。


途中の側壁が分岐部のように欠けているのは…将来の高蔵寺方面への延長計画の名残なのでしょうか。
しかしこれも役に立つことなく終わってしまいそうです。本当に不憫でなりません。


この後猛ダッシュで改札口を出て、とんぼ返りでこの電車が折り返し発車になるのに飛び乗ります。
しかし、やはりこのNTの中心部・桃花台センターからも目立った乗車はありません。
ポツリポツリと乗っては来るんですが、いっきにドッと乗ってくる、ってのはありませんでした。
終点が小牧という、当時は上飯田までしか都心連絡手段がなかった、というのも不利な点だったのかもしれません。上飯田線が開業しましたが、やはり栄や名古屋へ行くのには不便です。
それなら名古屋へ一直線の中央線沿線へ車で出る、というのも、理解できないことではありません。



小牧から再び平安通行きに乗り込み、今度は大曽根へ向かいます。
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