moto-toyoda.net TopPage>Professional Baseball Game Report>2006/05/28
豊田元広の野球観戦日記
'06観戦日記第4章「四番のクオリティとは」
佐伯選手はいい選手なんですけどね…如何せん打順が…

2006年5月28日 スカイマークスタジアム オリックス【先発:前川】VS横浜【先発:秦】

-ごあんない-
今回の観戦日記は、みずしな孝之作・「ササキ様に願いを」シリーズをお読みになると、より一層面白く御覧になれます。
(文章中に、一部「ササキ様に願いを」に絡んだネタが出てくる場合があります。)

2005年。牛島和彦監督を迎えた横浜ベイスターズは、オフに中日に移籍したタイロン・ウッズに代わる4番候補として、ウィットという外国人選手を迎えた。ところが、このウィットが開幕直前に風邪で欠場し、そこで急遽佐伯選手が4番に座った。結局、この1年間、佐伯選手は「和製打線」と呼ばれた横浜打線の4番を張り、他チームの低迷などもあって、チームを久々にAクラスに導いた。

2005年の基本的な横浜打線
6 石井
7 小池
9 金城
3 佐伯
8 多村
4 種田
5 村田
2 相川
1 ピッチャー

2006年も、この打順を基本的に継承した。ところが、打撃陣の低迷が顕著に見られた。それでも牛島監督はこの打線にこだわり、一部からは「コピペ打線」などと揶揄されるようになった。特に批判の的となったのが「4番・佐伯」。4番であるにも関わらず打率が2割にも満たない日々が続き、横浜ファンの中にも「"4番佐伯"はやめろ」という声が次第に強くなっていた。

2006年4月28日(対広島戦)、佐伯選手が決勝ホームランを打った。その時、お立ち台に上がった佐伯選手は自分の責任を痛感したのだろうか、感極まり、涙を見せた。
佐伯選手といえば、かつてトラッキーに昔いた中の人とプロレスの技をかけあい、また「ファンのために、球場の入場料を下げて」と球団側に要求したこともあるなど、ファンのことを第一に考えている人である。その佐伯選手も、ファンに迷惑をかけていることが、自分では許せなかったのではなかったのだろうか。

さてオリックス。
清原の足の痛みも完治せず、交流戦に入ってからも、楽天よりも勝てない状態が続いていた。チームは阪神に3連敗するなどして泥沼の9連敗を喫し、完全に低迷していた。
そんなある日、広島市民球場での対広島戦。ついに清原が動いた。
「俺はどうなっても構わないから、スタメンに入れてくれ」と中村監督に直訴した。
その日、「4番・ファースト」に座った清原は、足が完治していないにもかかわらず、守備も難なくこなし、またチームも活気付き、10連敗を免れた。

その後、大阪・神戸に戻ってきた清原は、それまでの鬱憤を晴らすかのごとく活躍した。
時期は前後するが、連敗中の甲子園球場では、代打で出場、タイムリーヒットで通算1500打点達成。
(このとき花束を手渡した阪神・金本が「札束じゃなくてスイマセン」と言ったらしい)

そして5月26日、大阪ドーム・対横浜戦。
ようやくここにきて清原が、地元大阪で出場したのである。
横浜・三浦からホームランを放ち、通算4000塁打達成。
(このとき、私の友人のお父様(注:横浜ファン)が観戦していたらしい)

さらに次の日5月27日、スカイマークスタジアム・対横浜戦。
チームは3点のビハインド。1アウト満塁、ピッチャーは抑えのクルーン。バッター清原。


クルーンの速球を振りぬいたその打球は、
大歓声に包まれたライトスタンドへ一直線。


現・楽天監督の野村克也氏に並ぶ、通算11本目(トップタイ)のサヨナラ打だった。


まさに記録ずくめ。清原もチームも絶好調の時期に、私は神戸へ行った。
なんか本拠地を大阪に一本化する動きが強くなってきたので、そのまえに「本拠地はスカイマークです」と言っている今年中に、神戸へ行ってみたかったので、片道1300円かけて近鉄→地下鉄→阪急→地下鉄と乗り継いで、総合運動公園駅へ。
球場に着くと、やたら長い荷物検査の列。
それを抜け、ようやくスタンドへ。
大阪ドームに比べて、めっちゃ開放的。
オリックスファン(厳密にはオリックスの旧BW選手のファン)の友人が「一度神戸に行くと、大阪ドームに行く気がなくなるで?」と言ってたのがよくわかった。ドリンクの値段が若干高いのが気になったが、座席も言うほど悪いものではないし、昼飯に買ったフライドチキン・ポテトも球場オリジナル(たぶん)のもので、しかも安いし大阪ドームで買ったKFCみたいにギトギトしていない、コンビニの「からあげクン」みたいなもの。
なかなかいいね。


さて私の座席ですが、割といいトコにありました。
球場全体が見渡せ、さらに結構選手が間近に見られるところに。
しかもフェンス際に固まっても、大阪ドームみたいにお咎めなし。



そして、その練習中の選手の中に…






いたーーーーーーーー!!!

グランドに出て、活き活きとしているキヨさんを見たのは、たぶん久しぶりですよ。
去年、甲子園のOP戦で見たときは、何だか憮然とした感じがないとはいえませんでした。
でもやっぱり、地元大阪でやってると違うんでしょうね。



早速舎弟(?)にした北川とも仲はすこぶる良いようです。
昔の清原-元木コンビみたいなのが、今改めてこのオリックス内にあるわけですねぇ。



↑その向こうではこんな人もいましたけど。
「修羅場を越えてきた」っていうけど、今が修羅場のはず(おい)
そもそもキヨや北川とともに4番を張ってるのに、打率2割代前半って何??
ところで、後ろを歩いてる横浜の人って…もしや浪商のインテリヤクザ!?!?



と、昨日清原にホームランを打たれたクルーンが清原のもとにやってきました。
噂では、「昨日ハ悔シクテ眠レナカッタヨ〜」と言っていたとか。



さて、そうこうしている内に、スタメン発表が始まりました。
バッテリーの発表はなかったんですよね、何でだろう?


アナウンス:「先攻、横浜ベイスターズ…」

「Batting 4th、First Baseman, Takahiro Saeki! No.10!」
出た、ヨバンサエキ(笑)


アナウンス:「続いて、後攻、ORIX Buffaloes!!!!

「Batting 4th、DH, Kazuhiro Kiyohara! No.5!」
ついにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

「Batting 9th、Catcher, Tetsuya Matoyama! No.2!」
ま、的山?日高じゃなくて?
…ということは…


Starting Pitcher, Katsuhiko Maekawa! No.38!」
そうか、やっぱり前川か。

この時点でオリックスが勝つ可能性を、
俺は完全に
打線に託した

ってか…8番ブランボーって何?(笑)

横浜 オリックス
6 石井 7 村松
7 小池 6 塩崎
8 金城 4 水口
3 佐伯 DH 清原
DH 多村 8
4 内川 3 北川
5 村田 5 後藤
2 相川 9 ブランボー
9 吉村 2 的山
前川


その後もチョボチョボ練習。
昨日キヨさんがやった「逆転サヨナラ満塁ホームラン」といえば、2001年の、近鉄・北川の
「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームラン」を思い出す人も多いでしょう。
しかし、それに近い「代打サヨナラ満塁ホームラン」を打ったのが、下の小田嶋です(2003、対巨人・鴨志田)。


噂によると、浜田雅功鶴岡の台頭で、当時と違い、捕手ではなく、内野手での出場が増えてきたのだとか。
横浜も、内野は琢朗や佐伯・種田といったベテラン勢を脅かす若手がまだまだ出てきていませんからねぇ…
その候補としては、村田・内川を筆頭に、この小田嶋も育っていってほしいものです。
内外野でポジションが定まらず宙ぶらりんな古木あぁーっと!ってのもいますけどねぇ…
それにしても、何故横浜は、かつて鈴木尚、今村田・古木と守備がアレな人が多いんでしょう…
今の内外野守備走塁コーチは、内野が進藤さん、外野が波留さん。
どちらも1998年横浜優勝に貢献した、守備の名手のはずです
(波留さんは名手というよりも、ガッツが溢れすぎて服が破けたり、外野フェンスを突き破ったりしてるだけかもしれんが[ササ願ネタ])。



さて、試合開始前のしばらくの間、キヨさんがベンチから外野の芝生上に出てきました。
そして、バックスクリーンのモニターには、1500打点・4000塁打・歴代1位タイのサヨナラと、
まさに記録ずくめの最近のキヨさんを称える映像が流れ、スタンドから溢れんばかりの拍手が鳴り響きました。


そしてその頃、ブルペンで先発・前川が準備してました。
ブルペンが見える球場ってのもいいねぇ。


しかし私と前川は、何処までも相性が悪い。
大塚が乱調火達磨だったのを火消ししたと思えば、柴原に勝ち越しソロを打たれ、
味方がいきなり1ウラに5点先制したのにそれをフイにし。

ウエスタンリーグではそれなりに実力があるようですが、1軍ではいつも悲しい結果に。
これこそが典型的な「1.5軍」の選手なのかもしれません。
最近はもはや中村監督の信頼は全くないようです。
ってか、それ以前に中村監督に対する信頼が全く無いファンが多いですが
実際、今日も近くにいましたよ。オリックス球場では、スタメン発表の後、監督名もコールされるんですが、
Team Manager, Katsuhiro Nakamura! No.71!
私の近くのファン:「選手はエエねんけどなぁ…監督がなぁ…(苦笑)」



次になるとしたら誰なんでしょうかねぇ?オリックス(←阪急)・近鉄のOBで、そーいう経験もあって…
真弓明信さん(〜'04近鉄ヘッドコーチ)や、佐々木恭介さん(〜'03中日ヘッドコーチのち監督代行)かな?
私的には、よっしゃー佐々木さんとかいいんじゃないかな?と思いますけど。確か近鉄のOBですよね?
監督をやった経験も一番あると思いますし。。
ま、可能性として一番高いのは、新井宏昌打撃コーチが昇格する、ってことでしょうけど。

試合開始。

早速石井琢朗
私服コーディネートコーチにセンター前ヒットを打たれ、
小池にはバントの構えからバスターで内野安打、
金城の内野ゴロは後藤光尊がエラー。
いきなり前川は無死満塁のピンチ

回ってきたバッターは…
「4番、
First Baseman, Takahiro Saeki! No.10!」


佐伯の応援歌といえば、前奏(ファンファーレ)の流麗さと歌詞で有名ですね。
♪飛び出せビッグパワー 打てよ佐伯自由に 額に光る汗が 今星になる

自由に打って内野ゴロゲッツー。
(その間に石井琢が帰って1点)
この後多村倒れ1点どまり。

それが、ヨバンサエキクオリティ。
(googleで「四番佐伯」と検索してみると、今日の試合に関する横浜ファンの批判が見られます。
 興味のある人は調べてみてください。)

噂によると、あまりもの不甲斐なさに、一部の横浜ファンの間では、そのファンファーレを使って…
「♪オーオオー オオオオー オオオオー オオオオー オオオオ〜!」ってのを、
「♪さーえきー はたらけー はたらけー さ〜えきー はたらけ〜!!」

としてるみたいですねぇ。
「NENKIN OSAMERO.」ってとこですか?(ササ願ネタ・アナグラム。「MR NO.ONE SAEKIN」になります。)



さて、一方の先発・秦。この間、門倉の炎上を火消ししました。
今回も早速1裏、3人で攻撃終了させてしまいます。
と、ファールボールを追っていくと、ブルペンに萩原の姿が。
このレポを書いている7月中旬時点で既に2回途中KOとかザラな前川。どうしようもありません。





そして2回表。内川が内野安打で出塁します。
すると、吉村にツーランを打たれてしまいます…
「は?ホームラン打って…誰やお前は?」「それは言えません!」
「名前なんていうねん?」「吉村きんに君です!」
(なかやまきんに君さん、スイマセン…)



ここスカイマークでは、試合中は審判欄を消して、累積ボールカウントまで表示してくれます。
ちなみにこのボールカウントは内川にヒットを打たれた後の村田の打席。

明らかにボール球が多いのが分かるでしょう。

だめだこりゃ。5回持たないかもな…



その裏。
4番、DH, Kazuhiro Kiyohara! No.5!

テーマソングは、あの「とんぼ」。
噂ではもう巨人時代で終わりだとか聞いてましたが、今も続く「とんぼ」ですよ!!!
スタンドのファンも、昔と同様、メガホンをゆっくりと振って「とんぼ」斉唱。
ただ、巨人応援団と違って、曲が終わったらすぐに清原応援歌へ移ってしまいました。


その応援歌ですが、スカイマークでは何とバックスクリーンのモニターに歌詞が映し出されます。
こんな感じで↓
清原和博選手 選手別応援歌

闘え士(つわもの)よ
傷だらけのその体で
輝けこの場所で 威光(いこう)放つ男







ちゃんと代打テーマも出せますよ。
大西宏明選手 代打テーマ

ウグイスコールに颯爽と【ター】
素振り二回足固め【ヤー】
ここが腕の見せどころ【オー】 
輝く時が来た【キラキラ】
「いけいけ それ行け 大西」

鏡の前で汗をかき【Fight!】
与えられたこの打席【Job!】
女房子供を食わすため【Work!】 
必ず仕事する【Job! Job!】
「かっ飛ばせ 大西」




フォアボールでキヨさん出塁。
両チームの四番が一塁ベース上に並びます。
片や、誰もが信頼を置く、今のオリックスにとって、四番に最も相応しい選手です。
片や、唯一牛島監督のみが信頼し、今のベイスターズにとって、四番に最も相応しくない選手です。
四番は村田で、という声も多いようですが、牛島監督は、頑なにヨバンサエキを変えませんでしたねぇ…


この後、後藤がツーベース、ブランボーがフォアボール、そして的山のタイムリーで2点返し、
さらに村松にもフォアボールで二死満塁。絶好のチャンスに塩崎でした。

かーーーん!!
一瞬行ったか!?!?と思いましたが…残念ながらフェンス手前で失速、レフトフライでこの回攻撃終了。
入ってたら、試合はもっと面白く動いていたかもしれません。
この回、キヨさんはオリックスの第一生還者となりました。



このあと、3回・4回と、相変わらずランナーを背負いながら前川はゼロに抑えていきます。
ただ、ブルペンは徐々に忙しくなり、萩原や香月が準備を始めていました。

そして5回表。
石井琢がまたも出塁。ってか、毎回先頭打者出してる…
今度は小池にしっかりバントを決められます。金城は三振にしとめ、ツーアウト二塁でバッター佐伯
本来ならこれで攻撃が終わったはずです。
私も実際そう思いました。


実際、このときまでの佐伯の打率は.214

…が、あろうことか、
センター前ヒットで琢朗生還、
案の定
前川5回もたず降板
萩原にスイッチ。


そりゃ、ヨバンサエキにタイムリー打たれたら、
引っ込むしかないわな。


私が球場入りした頃は、結構晴れ渡っていた空だったんですけど、
まるで今の一塁ベンチを映し出しているように、晴れ間が消え、曇り空になって来ましたと。


このあたりで、ある横浜ファンの友人からメールが来ます。
ちなみに、この友人の父親(大の横浜ファン)は、この2日前、
つまり三浦がキヨさんにホームランを打たれたあの日に大阪ドームで観戦してました。

そんなメールのやり取りを一部ここで掲載。無断転載スマン。
From:○○○○
To:豊田元広

今起きたぜ〜。清原打ってますか〜?(以下略)

From:豊田元広
To:○○○○

(略)なにげに秦がいいピッチングなんですけど…

From:○○○○
To:豊田元広

それは君がいるからや(笑)。佐伯がタイムリー打つくらいやし。

午後2時半過ぎに起きるとは、
何たる不健康&時間の無駄!

…という個人的感想は置いといて、私ってそんなに負のオーラ強いんですか!?!?!?
ただ単に先発投手の巡り合わせが悪いだけだと思うんですけどねぇ…


この後はしばらくゼロ行進。
6回・7回は、何とか萩原が踏ん張ります。
そして「SKY」熱唱&風船飛ばしが終わり、7回裏。

ブルペンには背番号35、抑えの大久保がいます。
今季は何か調子悪いみたいなんですが、まさかこんなところで大久保の顔を見るとは…
ちなみに6回裏には、同じ場所に菊地原と加藤大輔が準備をしていました。
負け試合でも出てくる必要ってあるんですか?調整登板?


そんな7回裏。
北川のソロホームランで再び1点差に迫ります。
秦はここで降板。阪神からゴミ拾いした佐久本にスイッチします。

しかし後藤にヒットを打たれ、ワンポイントリリーフ失敗、川村に即座に交代。

川村といえば、この独特のフォームが有名だと思います。
これも、ノストラダムスの大予言を信じたネガティブシンキングの成せる業なのでしょうか?(フォームとは全く関係ないササ願ネタを放り込んでみました)

しかし、ブランボーがファウルフライ、
的山の代打として出てきた牧田がゲッツーでこの流れとチャンスをぶっ潰します。
ってか、今日の的山は当たってるんだから、なぜ牧田を出す必要があったのかわからない。
だから中村監督に対する信頼が全く無いファンが多いんですねぇ。(苦笑)


8回表。ピッチャーが香月に代わります。
ところが村田にホームランを打たれ、相川をフォアボールで出し、吉村にツーベースを打たれ、山本に交代。
しかし琢朗に猛打賞となるタイムリーを打たれ万事休す。

さっきまでの追い上げムードも台無しに。
あぁ、儚い。


リードが4点に広がってしまい、このままではクルーンを見るチャンスがありません。
せめて次の回、1点(以上)とって、9ウラに最初からクルーンを見るチャンスが欲しい。
ピッチャーは母校・東京学芸大をケチョンケチョンに愚痴る加藤に代わりました。

すると、願いが通じたのか、1アウト後、塩崎がレフトスタンドへ叩き込みます
しかし本音を言うと、2回裏の二死満塁のあの場面でこの打球を放って欲しかったな…と。

そして清原も三振。次の瞬間、例の友人からメール。
From:○○○○
To:豊田元広

無念。


たったそれだけのメール。

そこで、そのあと9回表の先頭バッター・ヨバンサエキが三振したときに、
From:豊田元広
To:○○○○

ヨバンサエキ(笑)

From:○○○○
To:豊田元広

貫禄
曰く、「貫禄の三振ぢゃないか!」とのこと。もはやここまできたら自嘲合戦。




そしていよいよ9回裏。
「ベイスターズ、選手の交代をお知らせいたします
 ピッチャー、加藤に代わりまして…
クルーン
 Pitcher,
Marc Kroon! No.42!」

161km/h男クルーンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

投球練習の時点で151km/h、154km/h、153km/hと、
化けモンみたいなストレートを投げて行きます。

そして最初のバッターは5番・谷。
昨日のリベンジ、ってことで清原との直接対決も見たかったんですが、
塩崎のホームランがなければクルーンが出てこなかったろうし(たぶんそん時は木塚だったと思う)、
かといってクルーンが出てこれば清原の打席はここにはなかったし…あぁなんというディレンマ。

亮子佳知はその直球をセンター前へ打ち返します。
バックスクリーンのスピードガンはなんと155km/h
スタンド内が一瞬、昨日の再来?と騒然とします。

しかしそれ以降はあっけなく3人で攻撃終了。
クルーンは見事昨日の雪辱を果たしました。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
横浜 1 2 0 0 1 0 0 3 0 7
オリックス 0 2 0 0 0 0 1 1 0 4
【負】前川→萩原→香月→山本
【勝】秦→佐久本→川村→加藤→【S】クルーン

【ホームラン】
吉村ツーラン、村田ソロ
北川ソロ、塩崎ソロ

久々に横浜が勝つ試合を見た(約2年ぶり)。
ってかオリックスが勝った試合今まで見てねぇ…



ヒーローインタビューは、好投の秦でした。


From:○○○○
To:豊田元広

なんで金曜日と今日が逆にならなかったの?
ほんとにそう思いますよ。まったくもう…

交流戦でのオリックスは、本当に目を覆いたくなるほどの状態でした。
阿部真宏・平野恵一と主力を欠き、また頼みの清原・ノリ、おまけに北川まで故障を抱え。
途中入団のオバミュラーも、決して仕事をしている、とは言いがたいかもしれません。
なんと交流戦だけ見ると、終盤に猛チャージを見せた楽天を下回り、交流戦最下位。

リーグ戦が再開した今も、チーム状態が悪く、ベンチ内で水口が三輪コーチに怒声を浴びせるなど、チーム内に不協和音が流れつつあります。予想以上のけが人の多さもある上に、安泰と思われていた投手陣の不調、打てない中村……去年はあまり取り上げられなかったのが、清原・ノリの入団で一気に注目度を増したぶん、期待も大きかったのが、その期待通りに活躍できていない状態が続いています。この暗くて長いトンネルは、いつ抜けられるのでしょうか…



一方、横浜では、このあと遂に山(=牛島監督)が動きました。
佐伯の打順を遂に6番に下げ、村田を4番に据えるという、
監督就任以来初めてとなる、
思い切った打順組み換え
を実施。
心配していた村田・4番の重圧は全くなく、6番に下がった佐伯も調子を取り戻しましたが、その直後にケガをしてしまいました。しかし、心配していた若手の芽は、徐々に出つつあるようです。スペランカー多村も故障しましたが、小池・吉村・内川といった面々が奮闘し、また投手陣も、「クワトロK」と呼ばれる中継ぎ陣(加藤・木塚・川村・クルーン)はもちろんの事、若い那須野・秦・牛田・山口といった、将来的に先発を十分期待できそうな駒が徐々に揃いつつあります。チームの状態は決してよくありませんが、数年後が楽しみなチームになりそうです。

さて私は、しばらく球場に残って、グランドで「フラフープ・イン・ワン」なるイベントが行われているのを横目に、レフトスタンドの二次会の様子をしばらく観察してみました。


すると、そこから、

た・か・の・り〜! た・か・の・り〜!
♪駆け抜けるダイヤモンド 両手を高く挙げ
♪轟き渡る歓声が 君の胸を焦がす〜
かっとばせー、尚典!


と、今日は全く関係なかった鈴木尚典の応援歌が聞こえてきました。
あれは一体なんだったんでしょう…(写真は3月の阪神とのオープン戦のもの)




-オマケ話-
この後、地下鉄で三宮にあるB-WAVE(バファローズグッズショップ)へ行きました。
時期柄、交流戦グッズが多数販売されていました。
各球団バージョンのプログラムはもちろんのこと、
交流戦Tシャツってのがありましたよ。

この交流戦Tシャツってのは、バファローズの主力選手と、相手のセ6球団の主力選手が対する、という感じでイラスト風に二人の選手がプリントされています。
例えば対ヤクルトなら、オリックス側は清原、ヤクルト側は古田監督って感じで。


で、今回の対横浜はどうなっているのか?と見てみると…


清原佐伯


もっと、三浦とかクルーンとかいう選択肢はなかったのかよ!!!!
ノリ対佐伯のほうがもっと面白い、って意見もありましたが、買いませんでしたよ。
その代わり、B's TIMEのバックナンバーと清原グッズを3つ買って帰りました。


オマケ:奇跡を呼び込む男・北川博敏には、やっぱり笑顔が似合います。
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