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豊田元広の野球観戦日記

'06観戦日記第一章「黄色い応援をしよう」
まさに「黄色い声」

2006年3月26日 大阪ドーム  阪神【先発:安藤】VS横浜【先発:土肥】

約10ヶ月ぶりの野球観戦。
セ・リーグの応援についてみれば、実に1年ぶりの観戦となります。
今年の私的な予想は、この試合を見る前は、こんな感じでした。
〜勝手に順位予想〜
1位:東京ヤクルト 古田の負荷がどうなるかはわからないけれど、石井一・高津・木田の復帰と、ラロッカの加入で懸案部分も補強できたし、少なくとも昨年の4位からは浮上できるはず。
2位:中日 相変わらず戦力的にはピカイチ。昨年は交流戦前のウッズ退場が最後まで尾を引いた形となったが、交流戦で昨年のように沈まなければ、阪神を抜く可能性は非常に高い。
3位:阪神 JFKが昨年同様に活躍できるとは考えにくい。日本シリーズで完全に弱点を見破られたので、昨年同様に交流戦で浮上するというのも難しい?若手投手の奮起が望まれる。
4位:巨人 十分な補強はしているが、復活した「新旧背番号8の因縁」がチームに不協和音をもたらさないか?なおこの上位4チームは絶えず順位を入れ替える可能性が大いにある。
5位:横浜 昨年、久々にAクラスに入ったダークホース。阪神キラー三浦と巨人キラー土肥と、先発左右の柱はしっかりしているので、和製打線や木塚・川村など中継ぎの奮起次第では…?
6位:広島 若い芽は十分にある。ベテラン緒方・前田・佐々岡と新井・栗原を筆頭とする若手の歯車ががっちりかみ合えば、最下位脱出も考えられるが、前田が抱える足の爆弾も気になる。

もちろんこれが本当になるとは思ってもいません。適当に考えているだけです。
完全に外野から見た視点だったので、今年のペナントレースはマジでどうなるかわからないです。


実際、この前日に行われた阪神-横浜戦の結果はこんな感じ。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
横浜 1 2 0 0 0 1 0 0 5 9
阪神 0 1 0 0 0 0 0 0 1 2
【負】井川→下柳→吉野→相木→藤川→能見→久保田
【勝】三浦→加藤→岸本→佐久本→木塚→川村

【ホームラン】 村田ツーラン

先発井川は相変わらず。
ただ、ここ数年を見ていると、「開幕試合を落とせば優勝する」ジンクスがあるみたいなので。
逆に「開幕3連勝すると沈む」こともわかってます。ただ、久保田の5失点が気になるなぁ、と。
打線も相変わらず三浦を打ちあぐねているなぁ…という感じ。


大きな不安を残しながら、大阪ドームへ。
内野指定席券を購入し、試合前のウォーミングアップの様子を撮ってみる。
今年は結構横浜も、若手を使っているらしく、こんな選手の姿も。

吉村(背番号31)。ゴツい筋肉が売りらしく、筋肉を叩けば音が鳴り、それでセッションもできるらしい
(fromササキ様に願いをリターンズ)



阪神の選手が出てきてウォーミングアップ。みんながネット際に集まって写真を撮ったり、
歓声を送ったり。


しかし数分後に、全員球場職員によって元の席に戻されたのでした。


なお私の席は、前から2列目。ギリギリ、ピンボケが回避できる席でした。
私の両側はどっちも家族連れ。その中で一人。なんか微妙…



スターティングラインナップも発表されました。以下の通りです。
横浜 阪神
6 石井 8 赤星
7 小池 4 藤本
9 金城 3 シーツ
3 佐伯 7 金本
8 多村 5 今岡
4 種田 9 濱中
5 村田 6 鳥谷
2 相川 2 矢野
1 土肥 1 安藤

先発投手は予想通りの安藤-土肥。どうなるやら。


試合開始。

先発投手は安藤。丸坊主にして、大分生えてきましたが、それなりの意気込みはあるようです。



しかし、私と安藤は非常に相性が悪い。


2004年4月14日、9回表、T(9-8)Cの場面でクローザーとして登板。
しかし緒方・嶋に連続タイムリーを浴び、
挙句の果てにシーツ先生
(当時)に被弾で降板。
無論負け投手。


2004年9月14日、11回表、T(3-3)Dの場面で登板。
しかしtanisige谷繁にソロを打たれる。
無論負け投手。


で、やはり立ち上がりを攻められます。

先頭の石井琢にフォアボール。
2番・小池にバントを決められ、
3番・金城の打席ではワイルドピッチでランナー三塁。
そして金城の犠飛で早速1失点。


ノーヒットで1点を失うという最悪の1回表。


この回、後ろからとんでもない声が聞こえてきた。
石井へのフォアボールで、
「だぁ〜もぉ〜!!!
安藤しっかりせーよ〜!!」



ワイルドピッチの瞬間、
「ぎやーーーーーーー!
あり得へ〜ん!!!」


ものすごい甲高い声で、かなり耳ツン。
声の主は、上のイラストに描いたような女性ファン。
お世辞にもキレイとはいえなかったが(←それ禁句)
まさに「黄色い声」で叫んでるのです。これで9回ノドが持つのか、と気になりながら試合は進みます。



一方、横浜の先発は土肥。
大阪ドームで土肥といえば、2年前の今岡のスリーラン被弾が記憶に新しいところ。
今回も誰か打ってくれ…と思っていたのですが、さすがにそうもいかないね。
2回裏に、1死1塁2塁という絶好のチャンスがあったのですが、
矢野がゲッツーに倒れ、機会を逃してしまいます。

折角傾きかけていた流れが、完全に横浜に戻ってしまったのでは?、と、気になり出した時、
案の定、次の回、多村のタイムリーでさらに1点を加えられる。
その裏も三者凡退。

私の中では、少し諦めモードに。いつもの「リードされて逃げ切られる」パターンかしら…


ここで少し小話。
2006年、阪神タイガース私設応援団が、新しい応援歌を発表しました。
林威助の応援歌と、簡易バージョンのチャンスマーチ。
先ほどの矢野の打席で、早速この簡易チャンスマーチが流れ出します。

正しい歌詞・掛け声は(※著作権に問題があるようでしたらご連絡ください)
♪男○○ この一打で決めろ〜 (※○○には打者名が入る。「ドドドン」は太鼓の音。)
(ドドドン)○○! (ドドドン)○○! ここで決めろ、この勝負!

が正しい掛け声です。しかし、周りの掛け声を聞いていると、
「(ドドドン)やーの! (ドドドン)やーの! KO、KO、ベイスターズ!
と、長いバージョンの掛け声使ってる人が殆ど。例のでかい声のオネェちゃんもそうでした。
小話2つ目。
3回裏、藤本がセーフティバントを試みながら失敗します。
その時、隣の家族連れの子供が、
「アンタはイチローちゃうねんから〜!」


WBCのことを熱心に語っていた子供でした。同時に「ごもっとも」とも思ったのでした。
こういう、野球に興味を持つ子供がいるというのは、いいことです。
閑話休題、試合の話に戻りましょう。
横浜応援団は、↓写真の赤丸印のトコだけ。オープン戦とはいえ、なんか悲しいな…



試合の流れが完全に変わったと思った4回表。
牛島監督は、好投の土肥を下げ、代打に田中充を送ります。これもオープン戦ならでは。
出塁させちゃいますが、盗塁を刺してこの回終了。

次の回からは、アゴ倉門倉が登板。

4回裏、無死1塁2塁ながら、今岡三振、濱中ゲッツーで得点ならず。

ところが、安藤が5回表、やっと三者凡退に切ってとります。
するとその裏。鳥谷からの打席。
鳥谷・矢野と出塁し、ウグイスコール。
「9番、安藤に代わりまして、桧山…バッターは、桧山…背番号24」

わーーーーーーーーーっ!!
スタンドのボルテージも最高潮。
例のオネェさんも「桧山ーーーーーーっ!!」と、
でかい声。しかしここで聞こえても、耳ツンとは思わないのが不思議だ。

桧山が粘って出塁でノーアウト満塁
赤星の2点適時打で同点に追いつけば、
藤本がバントを試みるもストレートのフォアボール、またも満塁
シーツ先生の適時打でさらに2点
アニキも犠牲フライでさらに1点。
トドメは今岡のツーランで、この回一挙7点

門倉降板。久々に「蛍の光」を歌う。


ところが、6回表に登板した筒井和也がピリッとせず、1アウトしか取れず2失点で降板。
あとを受けた金澤が火消しとして活躍。(左:筒井和  右:金澤と久保投手コーチ)



6回裏。ピッチャーは秦から吉川に代わります。
途中出場・林威助のタイムリー濱中のゲッツー崩れなどで加点。
さらに矢野がスリーランでこの回さらに6点



7回表は藤川が登板。昨日からの連投です。
WBC帰りで疲れが癒えないのか、金城の適時打で1失点。
さらに8回表には村田にツーラン、石井のピッチャーゴロを送球ミスするなど、
今後に不安を残した登板となったのでした…


順番が前後しますが、7回裏、佐久本が登板。
去年まで阪神にいて、クビになったのを横浜が拾い上げました。
昨日・今日と割と調子がいい。阪神以外の試合で投げてね(笑)。
ちなみに左は阿波野ピッチングコーチ…だと思う。
そういえば、守備走塁コーチで西岡コーチが巨人に行ったと思ったら、波留さんが1塁コーチだった…
時代の流れなのかな…


8回裏は林威助のホームランが飛び出します。
ところが、歌詞の確認をするために歌詞カードを見ていた瞬間の一発で、
打った瞬間を見ていなかったゆえ、打球を目で追えなかった…orz

9回表、昨日5失点の久保田がマウンドへ。
2アウト・2ストライクからランナーを2塁に進めてしまいますが、何とか試合終了。
終わってみれば、15安打14得点(私の観戦史上最高得点)
今年の阪神打線は、大分好調のようで…?
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
横浜 1 0 1 0 0 2 1 2 0 7
阪神 0 0 0 0 7 6 0 1 X 14
【勝】安藤→筒井→金澤→藤川→久保田
土肥→【負】門倉→秦→吉川→佐久本→岸本

【ホームラン】
今岡ツーラン、矢野スリーラン、林ソロ
村田ツーラン

打線は申し分ないでしょう。しかし投手陣に不安が残った一戦でした。
安藤も、よく2失点で済んだな、と思うほど制球不安定。球数も多かった。
筒井和也は鍛えなおしが必要かもしれません。
藤川・久保田のWBC組に昨年並みの活躍を求めるのは酷ですが、それでも不安…
前向きに考えれば、
安藤→5回2失点なら試合は壊していない
筒井和→夏ごろ、台所事情が苦しい時に活躍すればそれで良し
藤川・久保田→まだ疲れが取れていない。多くを求めるのは酷というもの
と考えることも出来ますが…やはり。

今年のペナントレースは、本当に混戦が予想されますぜ。



一方、ベイスターズの皆さん。
3月31日から巨人との3連戦。多村も久々の開幕から。村田の調子も上々。
この勢いで3タテ食らわせてね(笑)
(※作成:3月29日)

〜オマケ小話〜

例のオネェちゃんのお話。
大抵の選手の応援歌も、その甲高い声で歌い、「黄色い声」がぴったり来ました。
ところが、歌っていない選手が何人かいた。
それが林威助関本、そして片岡


確かに控え組かもしれないけどさ…
アンタひどすぎるよ…真のファンなら全部おぼえよーよ
ついでに六甲颪の後のスタメンメドレーも歌おうぜ…


9回表、サードは7回から守備固めとして前田忠が入っていました。
佐伯のサードフライで今岡ぁ!捕って!」と叫んだオネェちゃん。
…前田くんがかわいそうです。


応援するのは自由。プレーに一喜一憂するのも自由だけど、度を越しちゃいけません。
そんなことを感じたこんな試合でした。


2006年シーズンが、はじまろうとしています。


↑オマケ写真1  左:ガニマタ種田  中:160km/h男クルーン  右:しゃくれ内川



♪駆け抜けるダイヤモンド 両手を高く上げ…落球!
♪轟きわたる歓声罵声が君の胸を焦がす〜(by横浜ファンの某氏)


オマケ写真2:いい感じにしゃくれてる二人(左:内川 右:門倉)

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